「新NISAって結局どうなの?」「損をするのが怖くて一歩踏み出せない…」

そんな悩みをお持ちではありませんか?

2024年から始まった新NISA制度。テレビやSNSで「絶対やるべき」と聞く一方で、投資経験がない方にとっては「難しそう」「元本割れが怖い」と感じるのが普通です。

しかし、結論からお伝えします。

新NISAは「投資のプロ」になる必要はありません。

正しい知識と手順さえ知っていれば、忙しい会社員や主婦の方でも、毎月コツコツと「将来の安心」を積み上げていくことができます。この記事では、専門用語を一切排除し、初心者が今日から新NISAを始めるための3ステップを徹底解説します。


1. そもそも新NISAで「いくら増える」のか?

まずは、投資をする最大のモチベーションである「利益」のシミュレーションを見てみましょう。

例えば、毎月3万円を利回り5%(世界経済の平均的な成長率)で20年間積み立てたとします。

SBI証券の積立シミュレーション(毎月3万円・利回り5%・20年間) 引用:SBI証券の積立シミュレーション

もしこれが普通の貯金だったら、利息は数百円程度でしょう。しかし新NISAなら、この**「508万円」の利益に対して税金がかかりません。**

通常、投資の利益には約20%(この例なら約100万円)の税金がかかります。それが手元に残るというのが、新NISAのいちばん大きな利点です。

ただし、これはあくまで「利回り5%が20年続いたら」という前提を置いた試算です。実際の運用成績は市場の状況によって変わり、この通りに増えることが約束されているわけではありません。増える可能性と同じように、元本を下回る可能性もあります。そのうえで、具体的なステップに進みましょう。


2. 新NISA開始までの「3ステップ」

新NISAを始める手順は、驚くほどシンプルです。

ステップ1:証券口座を選ぶ

新NISAを始めるには「証券口座」を作る必要があります。ここで多くの人が「どこの銀行や証券会社がいいの?」と悩みますが、初心者に選ばれることが多いのは、次の2社です。

  • SBI証券:口座数・商品数ともに国内No.1。
  • 楽天証券:画面が使いやすく、楽天ポイントが貯まる。

銀行の窓口は、対面で相談できる安心感がある一方、手数料が高めの商品をすすめられることもあります。コストを抑えたい場合は、スマホ1つで完結する「ネット証券」を検討してみてください。

ステップ2:積立設定をする(「つみたて投資枠」を活用)

口座ができたら、次に「どの商品に」「毎月いくら」投資するかを決めます。

  • 商品の一例:「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」通称 オルカン。これ1つで、日本を含む世界中の約3,000社に分散投資できます(筆者もこれを積み立てていますが、商品選びはご自身の考えで決めてください)。
  • 金額:月1,000円からでもOKです。まずは「無理のない範囲」で設定しましょう。

一度設定してしまえば、あとは毎月自動で買い付けてくれます。

ステップ3:あとは「放置」して待つ

設定が終わったら、一番大切な仕事は**「何もしないこと」**です。

株価は日々上下します。暴落してニュースが騒がしくなっても、あわてて売らずにいられるかどうかが分かれ目です。20年後を見据えて淡々と積み立てを続けることが、先ほどのような結果に近づくための前提になります。


3. 初心者がやってしまいがちな「3つの失敗」

「ステップ3」まで読んで、「意外と簡単そう」と思われたかもしれません。しかし、途中で挫折してしまう人がいるのも事実です。失敗を避けるための注意点を確認しておきましょう。

① 最初から「大きな金額」を全額投入する

「早く増やしたい」と焦って、貯金のほとんどを投資に回すのは危険です。投資はあくまで余剰資金で行うもの。まずは生活費の3〜6ヶ月分の貯金(生活防衛資金)を確保した上で、余ったお金でスタートしましょう。

② 短期間での値動きに一喜一憂する

投資を始めると、毎日スマホで資産残高をチェックしたくなります。しかし、1ヶ月で資産が減っているのを見て怖くなり、やめてしまうのが一番の負けパターンです。新NISAは「20年かけて育てる果実」だと心得ましょう。

③ 周りの声に流されて「流行りの株」に手を出す

「今は半導体が熱い」「この個別銘柄が上がる」といったSNSの情報に飛びつくのは、初心者のうちは避けたほうが無難です。プロでも予測が難しい世界なので、まずは前述した「全世界への分散投資」のように、値動きの読みに頼らない方法から始めるのが現実的だと考えています。


4. 「損をするのが怖い」人への処方箋

「それでも、元本割れしたらどうしよう」と不安な方へ。

歴史を振り返ると、世界経済は数々の不況(リーマンショックやコロナショック)を乗り越え、長期的には右肩上がりで成長し続けてきました。

過去のデータを見ると、全世界株式に15年以上の長期で積み立てを続けた場合、元本を下回った例は少なかったという結果が出ています。ただしこれはあくまで過去の実績であり、将来も同じようになるとは限りません。長期であれば必ず利益が出る、という意味ではない点にはご注意ください。

そのうえで考え方として役に立つのが、「安くなった時は、同じ金額でたくさんの量を買えている」という見方です。毎月同じ金額を買い続ける「ドルコスト平均法」には、高値づかみを避けやすくする効果があるとされています。

💬 筆者の体験談

私自身、2025年12月から新NISAで毎月10万円ずつ「オルカン(全世界株式)」を積み立てています。始めて間もない頃に含み損を抱える場面もありましたが、不思議と慌てませんでした。「15年以上の長期では報われてきた」という歴史を信じて、相場が下がった月も淡々と買い増しを続けています。

むしろ価格が下がっている時こそ「同じ10万円で多く買えるセール期間」だと考えるようにしてから、日々の値動きに一喜一憂しなくなりました。この“放置できる強さ”は、最初に「これは20年使わないお金だ」と腹をくくれたからだと感じています。


5. まとめ:未来の自分に「ありがとう」と言われるために

新NISAは、長く続けるほど「複利」の効果が働きやすくなる仕組みです。

  1. ネット証券で口座を作る(SBIか楽天)
  2. 「オルカン」を月1,000円から積み立て設定する
  3. あとは放置する

やることはこれだけです。もちろん結果は市場次第で、思ったほど増えない年もあります。それでも「始めていた人」と「始めなかった人」では、20年後に手元に残るものが変わってきます。

大切なのは、生活を切り詰めてまで大きな金額を入れることではなく、無理のない額で長く続けられる形にしておくことです。

まずは口座を作るところから。金額はあとからいくらでも変えられます。

なお、この記事は一般的な考え方の整理と筆者個人の方針の紹介を目的としたものであり、特定の金融機関・商品の利用を推奨するものではありません。記事中のシミュレーションは一定の利回りを前提とした試算で、将来の運用成果を保証するものではなく、投資には元本を下回るリスクがあります。制度の内容は変更される可能性があるため、最新の情報は金融庁や各証券会社の公式サイトでご確認いただき、実際の投資判断はご自身の状況を踏まえ、必要に応じて金融機関や専門家にご相談ください。


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